当社の主な
試験・調査

中型三軸圧縮試験

中型三軸圧縮試験ついて

当社では、中型三軸圧縮試験を以下の供試体サイズで実施しております。

・φ100mm × H200mm
・φ150mm × H300mm

この試験は、主に盛土材料に含まれる30mm以下の礫を対象としており、礫質土や礫混じり土などに適しています。一般的な三軸圧縮試験と同様に、粘着力c(kN/m2)およびせん断抵抗角φ(°)を求めることができ、盛土材の安定性評価や設計において、礫を含む土質材料の力学特性を把握するために非常に有効です。

併せて実施可能な試験

三軸試験に加え、以下の物理試験や締固め試験も承っております。

・土粒子の密度試験(JIS A 1202)
・含水比試験(JIS A 1203)
・粒度試験(JIS A 1204)
・土の液性限界・塑性限界試験(JIS A 1205)
・地盤材料の工学的分類(JGS 0051)
・突固めによる土の締固め試験(JIS A 1210)

これらの試験を組み合わせることで、より詳細な土質評価が可能となります。試験内容やご要望に応じた柔軟な対応が可能ですので、お気軽にご相談ください。

目次

  1. 中型三軸圧縮試験の設備
  2. 中型三軸圧縮試験の試験方法
  3. 中型三軸の試験実績
  4. 当社へのご依頼から報告書の納品まで

中型三軸圧縮試験の設備

載荷装置 4台
セル(直径100mm用) 6個
セル(直径150mm用) 6個
2分割モールド(直径100mm用) 6個
3分割モールド(直径100mm用) 1個
2分割モールド(直径150mm用) 6個
3分割モールド(直径150mm用) 1個
荷重計 9個
変位計 4個
体積変化計 10個
間隙水圧計 4個

仕様

静的載荷
載荷方式 電動スクリュージャッキ式(電磁クラッチで手動と電動を切替)
電動昇降式クロスヘッド
載荷ストローク 100mm
負荷能力 100kN
制御方式 変位制御
変位速度 0.2~3.0mm/min
変位ストローク 50mm
荷重計容量 5kN、20kN、50kN、100kN
体積変化計容量 25cc、30cc、200cc、300cc、700cc、1000cc
間隙水圧計容量 1MPa
最大セル圧 700kPa(背圧含む)

中型三軸圧縮試験の試験方法

試験は、地盤工学会基準に従い実施します。

供試体作製 JGS 0520,JGS 0530
三軸圧縮試験 JGS 0521 土の非圧密非排水(UU)
JGS 0522 土の圧密非排水(CU)
JGS 0523 土の圧密非排水(CUb)
JGS 0524 土の圧密排水(CD)

供試体径、最大粒径、必要土量、関わる他土質試験について

中型三軸圧縮試験の供試体サイズ

φ100mm×H200mm 最大粒径19.0mm 3供試体/試験 必要土量 12kg程度 
φ150mm×H300mm 最大粒径26.5mm 3供試体/試験 必要土量 40kg程度

関連する土質試験

・突固めによる土の締固め試験(JIS A 1210)
この試験では、最大乾燥密度ρdmax(Mg/m3)と最適含水比wopt(%)を求める締固め曲線を得ることができます。この曲線をもとに、三軸供試体の締まり具合(締固め度)を評価することが可能です。

A法 φ100mm × H200mm の供試体に対応
B法・E法 φ150mm × H300mm または φ200mm × H400mm に対応

※φ200mmは大型三軸試験に該当し、当社で対応可能です。

・土粒子の密度試験(JIS A 1202)
この試験で得られた値ρs(Mg/m3)は、飽和度や間隙比などの算出に必要な基礎データとして、三軸試験のデータシート内でも活用されます。

供試体作製方法について

当社では、試験目的や試料の状態に応じて、以下の2種類の方法で供試体を作製しております。

攪乱試料の場合

ご指定いただいた供試体密度および含水比に基づき、試料を分級したうえで、5層に分けて突固めを行い、供試体を作製します。
各層の仕上がり高さを確認しながら丁寧に作製いたします。
その他の作製方法をご希望の場合も、柔軟に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。

不攪乱試料の場合

ブロック状で搬入された試料については、トリミング処理を行い、供試体を作製します。
この方法は、カッターで削れる程度の硬さの試料に適しており、原位置の構造をできるだけ保持した状態での試験が可能です。また、現地でのブロック採取や、室内でのコア抜き作業にも対応しております。試料の状態やご要望に応じて、最適な方法をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

三軸試験過程

試料調整

19mmふるい試料調整

分級

各層ごとに袋分け

供試体作製

写真はφ100mm

脱型後

写真はφ100mm

圧密・せん断

写真はφ150mm

圧密・せん断

写真はφ100mm

試験で求まる主な値

三軸試験で得られる主な値は以下です。

・湿潤密度ρt(Mg/m3)またはγ(kN/m3)
・乾燥密度ρd(Mg/m3)
・含水比w(%)
・圧縮強さ(σa-σr)max(kN/m2)

三軸試験で得られた値から求められる値は以下です。

・変形係数E50(MN/m2)
・粘着力cやc’(kN/m2)
・せん断抵抗角φやφ’(°)

中型三軸の主な試験実績

  • 造成工事
  • 道路工事
  • ダム建設工事
  • 河川堤防工事
  • 災害復旧業務
  • 新築工事地質調査

当社へのご依頼から報告書の納品まで

1

お問合わせ

2

見積作成

3

依頼

4

試料搬入

5

試験実施

6

成果品納品

※ 当社へのご依頼が初めてのお客様には、見積書発行の前に当社書式の「取引条件確認書」などの事務手続きにご対応いただいております。

納期について

中型三軸圧縮試験の納期は通常1試料あたり約1週間となります。
※試料の状態や試験内容により多少前後する場合があります。
お急ぎの場合や数量が多い場合は、できる限り対応しますので事前にご相談ください。

特殊な供試体作製・試験への対応

当社では、標準的な試験に加え、特殊な条件やご要望に応じた試験・供試体作製にも柔軟に対応しております。以下のようなケースについても、ぜひご相談ください。

・水中落下による供試体作製
・改良材を用いた供試体作製
・供試体内へのシート材の挿入

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